2023.03.13

【トラストバンクの人】CC部インターン/PRに魅了され、トラストバンクに。考え抜いた日々で見えたアイデンティティと社会との関わり方

トラストバンク会社設立10年という節目の年に始まった、「人」に焦点をあてたこの連載。今回はトラストバンクの広報機能を担うコーポレートコミュニケーション部で、2023年2月まで1年半にわたってインターン生として活躍してくれた井出凛太郎さんの卒業インタビューです!
元々PRと地域創生に関心のあった井出さん。インターン生活の経験を通して見えたPRの持つ可能性について、ともにインターン生として取り組んできた若尾が詳しくお聞きしました!(肩書や内容は取材当時のものです)

記事のポイント
・対等な対話と議論ができる社会を目指してPR業界へ
・企画から発信まで幅広く学んだインターン業務
・トラストバンク広報だから学ぶことができた自社のサービスへの想いの強さ

プロフィール:
■氏名:井出凛太郎
■所属:コーポレートコミュニケーションチーム
■役職:インターン
■業務内容:TBbase記事作成、Furusato Hot Times運営
■略歴:早稲田大学→インターン→PR会社
■趣味:ラグビー&野球観戦

「PR」でどうやってトラストバンクの価値を伝えるかー考え抜いた日々

ー私より先輩で、トラストバンクでのインターン歴も長い井出さん。今回ご卒業されるとのことでとてもさみしいですが、トラストバンクで得たことを今回の取材でたくさん伺い、私の今後にも生かせればと思っています・・・!早速ですが、TBでインターンをしようと思ったのはなぜですか?

元々地域創生に関わりつつ、パブリック・リレーションズ(以下PR)を学ぶことのできる環境に身を置きたいと考えていました。その時知り合いの方からの紹介で現在の上司である宗形さん(注:トラストバンク広報担当執行役員)とお話しました。

会社という組織の中で掲げている”自立した持続可能な地域を作る”というビジョンに向かって、忠実に思考と行動を続けている人たちがいる事に感銘を受けました。僕もその環境の中で働きたいと率直に思いました。

ーそもそも、どうして”地域創生”や”PR”に興味を持っていたのですか?

出身が群馬県前橋市であることから、将来地元に帰って貢献したいという気持ちが強くありました。ただそのために自分がどのようなことで関わっていこうかと悩んでいた時に出会ったのがPRだったんです。

大学で幹事長を務めた弁論部の活動をしている中で、”対等な対話と議論ができる環境”があることは、社会や企業にとっても重要なのではないか、と考える機会が増えていました。また、同時期に受けた大学の講義でPRについて学ぶ場面があり、そこで初めてPRについて知ったと同時に、自分の思い描いていた”対等な対話と議論ができる環境”という未来に近づく概念だと感じたんです。
PRでは、あらゆる関係者と良好な関係を構築し、情報伝達をします。送り手と受け手の対等な関係性を前提にした誠実な情報発信がその概念の礎となっていて、自分もこの業界に携わってみたいという気持ちが強くなりました。
インターンとして入社する前には、なぜ自分が地域創生に興味があって将来何がやりたいかを宗形さんに伝えました。反対に、宗形さんからも地域への想いをいろいろ聞かせていただき、それに自分も共感して、働くイメージを膨らませながら入社することができました。そのため業務へのギャップがなく安心して働くことができました。

ー宗形さんとイメージをすり合わせたうえでインターンに従事することを決められたことがとてもいいですね。実際にTBではどのような業務をしていましたか?

記事の作成や企画、整理、そしてFurusato hot timesという若者向けメディアの運営をしていました。TBが展開している多くの地域活動の中で、どう発信していくことが社会にとっての価値へとつながるのかをどの業務でも考えていました。

ーその中でも印象的なエピソードはありますか?

群馬県中之条町の太陽光の仕組みで発電された電力が、ふるさとチョイスでふるさと納税のお礼の品として提供されることについてプレスリリースとオウンドメディアの記事を書いたことです。
★実際の記事: https://www.trustbank.co.jp/tbbase/local/tbbase041/

PRチームのミーティングでこの事例が共有されたとき、僕はこの「お礼の電力」という品の扱い自体を総務省がどのように認めるのか社会的にも話題になっていたものであったため、日本で最初に「お礼の電力」として再開されれば大きな話題になると直感的に思いました。そこで、トラストバンクと自治体との共同プレスリリースを出すことをチームへ提案したところ、僕のアイデアが採用され、実際に町の方とTBのエネルギー事業部と一緒にこの件を進めることができました。
また、「お礼の電力」には、地域の活力につながる側面があったので、自治体やこのお礼の品に関わる事業者の代表者の方にも取材をして、オウンドメディアの記事化も並行して進めました。プレスリリースによる発表では、全国放送のTV局が取材に来るほどの話題になりました。
自分の提案ひとつが世の中に影響力のあるメディアを動かしたことがとても衝撃的でしたし、わくわくする出来事でした。PRの影響力や面白さを体感することができた、僕の成功体験ですね。

若者とふるさと納税をつなぐ”Furusato Hot Times”で得た刺激

※Furusato Hot Timesとは…
トラストバンクのインターン生が“若者とともに地域のいまを考えることのできる場”であり、私たちだからこそできる方法で地域を元気にするプロジェクトです。
このプロジェクトでは若い世代が地域について議論し、想いを発信します。明確な答えがあるわけではない様々な地域課題に対して共に考え、探求し続けることで少しでも明るい地域の未来を創っていきます!
FHTページ:https://www.furusato-tax.jp/contents/furusato_hot_times

ー私たちインターンにとって、この「Furusato Hot Times」という企画は、地域に対しての想いを深められるだけでなく、自己成長という面でも本当に良い取り組みだと我ながら思います。井出さんの具体的な業務内容について改めて教えてください。

FHTでは、主にイベントの企画や企画内のディスカッションでファシリテーションをしました。

FHTでは1つの企画の中でも複数の学生が参加し、時には自治体、事業者と連携しながら進めていく業務でした。そのため計画性を持ちつつ、関わってくださる方の視点を取り入れながら多角的に考える必要がありました。
★井出さんが企画した座談会:https://www.furusato-tax.jp/contents/furusato_hot_times/conversation

企画段階の時から想定される流れやメディアとしてのアウトプットイメージなどを考えて組み立てていく必要があるため、より体系的な視点から地域を捉えることが多かったように感じます。
特に実際にファシリテーションをしていた時は、台本のない「リアルタイム」のディスカッションだからこそ生まれる相乗効果を最大化できるよう努めました。話し合いの中で生まれた盛り上がりや、面白い意見が出たときの「揺らぎ」を逃さずキャッチするとともに、自分の知見を参加者に伝わるように言語化することもポイントでした。
自分が地域について日ごろから深く考えられていない中でファシリテーションをすると、なかなか話が展開しなかったり他の参加者の方の意見の深さも変わってくると思います。なので今までの業務で地域の様々な事例を見てきた事や自分自身の原体験が生かされる機会でもありました。

ーFurusato hot timesを実際にして見て感じたことはなんでしたか?


若者の力が最大限発揮されているような環境であると感じました。今まで自分が取り組んでいた業務はPRチームの中で動いていたことでしたが、FHTは最初から最後まで自分たちインターンが引っ張って作り上げていくものでした。

そもそもふるさと納税と若者という視点も最初は想像しづらかったのですが、実際のイベントで自分と同世代の方とのリアルな対話を通してその可能性が少しづつ広がっていきました。そこでの会話はイメージや誰かの言葉ではなく、それぞれの原体験からくる自分なりの言葉で表現されたものでした。それは刺激につながり自身の業務へも良い影響を与えていたと思います。PRの視点から考えると、自分が想定していなかった関係者の存在とその関係構築の方法という面ではとても新鮮な体験をすることができました。

新社会人としてー「想い」と「表現」をつなげていきたい

ー1年半のインターン生活。地域への考え方で変化はありましたか?

もともと持っていた、自分の地元の群馬へのアイデンティティがより前向きに勇気づけられたような感覚があります。大学進学を機に東京へきた自分にとって地元への想いを熱く表現することを少しためらう気持ちがありました。しかしTBでは多くの社員さんが自分と同じように地域のことを考えている方が多く、実践的に動いている姿を見ることで仲間のいるような安心感がありました。今では堂々と地域に対する想いを言えるようになり、嬉しく感じています。

ー井出さん自身はどんなことを学ばれたのでしょうか。

自分の思考を言語化し、ロジックを組み立てることの大切さを学びました。そしてそのためには日頃から深く考えることが重要だと感じています。

これは同じインターン生やPRチームで共に企画を進めていく際に一つ一つの提案の思考の深さが自分とは違うと気づいたときから変えたいと思っていた部分です。もっと自分の意見に対して考え、それを整理し言語化することで初めて形になる、通用するものができるのだと思います。組織の中で動くためにはどんなに小さなことでも的確に言葉で説明できることでチームのコミュニケーションがしやすくなると感じています。思考の深さが結果的にチームのスピードにつながると体感しました。

また、本当に考えている人は考えることを続けているイメージがあります。何か一つ達成して終わりなのではなく、その後も振り返り未来に還元し続けることが身についたように感じます。

ー次の4月から社会人になられます。この経験をどうやって生かしていくか、最後にお聞かせください!

僕はこれからも、”想い”と”表現”をつなぐことを意識し続けたいと思います。

PR会社に内定をいただいているのですが、インハウスの広報部に所属していたからこそわかったことがたくさんありました。
TBでは”想い”というワードを口にする人が多いように感じています。それが行動するときの軸となっており、企業の文化が社員の軸として浸透していました。おかげで1つの情報を扱う際も丁寧に理解し、PRがその想いを体現できているものになっているのかを意識しながら業務を行うことができました。

PR会社で働く際は色々な会社の案件を持つようになりますが、それでも一つ一つの情報への共感を忘れないようにしたいです。大事にしたいものがある会社とサービスを共に創っていく一員として、いかに知ってもらい、社会との関係性を築くのかというものを伴走しながら丁寧に考え続けたいです。

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