2025.04.30

社会貢献と仕事の両立 / トラストバンクのボランティア休暇制度とその活用事例

「地域共創」の価値観を大事にしているトラストバンクには「ボランティア休暇制度」というものがあります。同制度は、社員がボランティア活動(災害地域復興支援、自然・環境保護、地域貢献、社会福祉、公共スポーツ大会に関する活動、その他会社が認めるもの)に参加するために必要な休暇(有給)を「ボランティア特別休暇」として年間5日間付与される制度です。

今回は、実際にボランティア休暇を取得した3名からお話を伺いました!

① 高橋 有希子さん(シマバカ室)/対象ボランティア活動:災害地域復興支援

「私はボランティア休暇制度を活用して、地元・秋田の洪水被害復興支援に参加しました。

入社時は秋田からのリモート勤務だったこともあり、同僚たちも私の出身地を知ってくれていました。そのため、実家エリアが被災した際に、多くの方から『大丈夫?』『何か手伝えることはない?』と声をかけていただき、本当に温かい職場だと感じたことを覚えています。その中で特に印象的だったのは、ある同僚が『ボランティアするなら一緒に行くよ!』と言ってくれたことです。秋田に縁もゆかりもない同僚が、実際に私と一緒に現地で汗を流してくれて、とても嬉しかったです!
災害はどの地域でも起こり得ますが、遠い地域の出来事だとどうしても自分事に感じることが難しいときがあると思います……。だからこそ、その一言が忘れられません。

そして何と言っても、ボランティア参加に際して休暇を取れることはありがたいと思いました。また、現地では、いわゆる”スーパーボランティア”と呼ばれる方から『会社にそんな制度(ボランティア休暇制度)があるなんて信じられない!すごくいい会社だね』と言われ、誇らしくなりましたね。

もちろん、ボランティア休暇に限らず、トラストバンクは休暇を取りやすい風土があります。自治体の方々をはじめ地域の方々と関わる仕事が多い私たちにとって、実際に現場の状況を知り、共有することは、仕事の質を高めることにもつながります。

ボランティア活動は、様々な人の力になれるのはもちろん、そしていざというときの将来の自分のためにもなる。と改めて感じる休暇でした」

② 小林 遼香さん(ふるさとチョイス事業本部)/対象ボランティア活動:地域貢献

「私はこれまで、年に1回のペースで計2回、ボランティア特別休暇を取得しています(いずれも1日単位の取得)。

直近では、奈良県で開催された『XRミートアップ奈良 文化財×XR』に、飛騨市の地域文化財保護活動のボランティアとして参加し、ブース出展を行いました。

実は私は、入社前から本活動に携わっており、文化財をめぐる課題を肌で感じてきました。

例えば、飛騨市にある『飛騨みやがわ考古民俗館』は、人口減少の影響もあって年間の開館は30日に限られています。文化財は、歴史や文化の理解に欠かせない貴重な資産であるのですが、維持費や保管の課題から自治体にとって負担になる側面もあります。こうした課題は、全国約3,000館にのぼるミュージアムにも共通しています。ボランティア活動を通じて、XRなどの先進技術を活用し、文化財をより身近に感じてもらえる取り組みを進めています。

前職では有休を使ってボランティア活動をしていたので、こうした休暇制度があること自体が魅力的ですし、それを活用することへの理解が職場に根付いている点は、まさにトラストバンクならではで、とても有り難いです!また、普段とは異なるフィールドで新たな出会いや学びを得られたことも大きな財産です。現地で「トラストバンクの社員」と伝えると、地域の方のご厚意で事業者さまや生産者さまをご紹介いただき、お話する機会にも恵まれました。

一方、地域文化財という枠組みだけをとっても、文化財を守りながら情報や価値、お金が循環するようなビジネスモデルを構築するのは決して簡単ではないと実感しています。だからこそ、常に考え続け挑戦することが大切だと思いました」

③ 菅 慎太郎さん(ふるさとチョイス事業本部)/対象ボランティア活動:そのほか(ドナー休暇)

「私にとって、地域社会に貢献することは日常的なことで、献血やCS(コミュニティスクール)委員会の活動、観光支援、子ども食堂の食材手配など、様々な活動に関わっています。また、トラストバンクを選んだのも、そういった活動と仕事を両立できる会社だと感じたからです。
そのような活動の一環として、数年前に、骨髄バンクにドナー登録をしていたのですが、今年、ついにある患者さんとの適合通知を受けました。骨髄を提供するには事前の健康診断や、最短でも3泊4日の入院が必要になります。しかし、適合する確率は20万分の1~60万分の1と言われるほど稀なことなので、ぜひ協力したいと思いました。

現在、トラストバンクのボランティア特別休暇は、年間5日間あり、骨髄ドナーとなる場合は最大10日間ほど検査や手術で必要な日数がありますが、半日休暇などを組み合わせると、十分収まります。これは、今回私が適合通知を受けた際に、人事部に相談したところ、規約の適用範囲を追加してくれました。柔軟な対応に感謝しています!
また、骨髄バンクからもこうした柔軟な休暇取得と認めてくれる会社としてお褒めいただきました。骨髄バンクによると、ドナー候補となった人の約3分の1は「会社を休めないから」という理由で途中辞退してしまうそうです。そのため、会社の理解は骨髄バンクにとっても非常に重要で、トラストバンクのような対応は理想的だと言ってもらえました。

骨髄提供に対する実際の流れとしては、最初に健康診断があり、これは1時間から半日ほどかかりますが、急患と同じく最優先で対応していただけます。その後、自己血採血では800~1500ccほど血液を抜き、最終的に入院して骨髄提供を行うという流れです。術後翌日からはご飯も普通に食べられるようになりました。業務に関しても、もともと相互に役割を自発的にフォローし合う社風があるため、あらかじめ準備をすることで支障をきたすことはまったくありませんでした。

通常、ボランティア休暇というと災害時に取得するケースがほとんどですが、平時でもボランティア休暇が使えることで、社内で見える景色も変わりますし、日常的に社会貢献することができます。なお、骨髄提供後は、厚生労働大臣の感謝状をいただきました。こうして、社会の一員として役割を果たせる社員、会社でありたいと改めて思いました」

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