2025.02.03

育休取得を性別関係なく「当たり前」に/トラストバンクの育休取得者が語る『両立可能な働き方』

子育てと仕事の両立について、社会の関心が高まっています。育児・介護休業法の改正により、男性の育休取得も促進される中、実際の取得者はどのような経験をしているのでしょうか。

今回はトラストバンクで育児休業を取得した3名の社員に、取得前の不安から復職後の働き方まで、座談会形式でお話いただきました。

【座談会メンバー】

(写真右から)

福寿さん
地域ソリューション部 ふるさとチョイス⾃治体マーケティンググループ所属。2022年3月~8月に育休取得。復職後は主に北海道エリアの自治体支援を担当している。

野辺さん
パブリテック事業部 プロダクトグループ所属。2024年2月~7月に育休取得。LoGoフォームのカスタマーサポートを担当。

佐藤さん(オンライン参加)
チャネルビジネス部 アライアンスマーケティンググループ所属。2024年5月~6月末に育休取得。グループマネージャーとして新規寄付者獲得施策を推進。

テーマ1:育休取得のきっかけと不安

ー 皆さんが育休取得を決めた時の状況や不安について教えていただけますか?

福寿さん: 私の場合は第1子の出産だったこともあり、そもそも育休制度自体がよくわからない状態でした。「どうやって申請するの?」「いつまで取れるの?」という基本的なことから不安でいっぱいでしたね。
でも、人事の方が本当に親身になってサポートしてくれたんです。制度の説明だけでなく、取得中の助成金申請スケジュールまで細かく教えてくれました。さらに驚いたのが、別会社に勤務する夫用にも、育休制度についての資料を用意してくれたこと。残念ながら夫は取得できなかったのですが、会社のサポート体制の手厚さには本当に感謝しています。

野辺さん:私は、育休を半年間取得しました。最初は長期の取得なんて考えていなかったのですが、取引先企業の方が1年間の育休を取得すると聞き「時代はそういう方向に向かっているのかな」と気づきました。
ただ、1年間となると業務から完全に離れてしまうのではないかという不安もあったため、半年くらい取りたいと上司に相談したところ、快く許可をいただけました。会社の理解があったからこそ、安心して取得を決められましたね。

佐藤さん: 私の場合、2か月ほど育休取得したのですが、当時は複雑な状況がありました。実は、育休取得予定の1か月前が、組織改編で新しいチームのマネージャーに就任したタイミングでした。そのため新しいチームメンバーには申し訳ない気持ちもありましたが、上長が「しっかりフォローするから、安心して取得してください」と背中を押してくださいました。

テーマ2:育休中の過ごし方

ー実際の育休中はどのように過ごされましたか?

福寿さん: 私の場合、育休中の不安は「会社とのつながりが絶たれてしまうのでは」でした。会社支給のPCやスマートフォンを返却した時、「このまま忘れられちゃうかも……」という心配があったんです。
しかしここでも人事の方が、各種申請期限の確認だけでなく、近況を気遣ってくれるメッセージなどもくださったので、安心することができたことを覚えています。月1回か2ヶ月に1回くらいのペースでしたが、この”つながり”があったからこそ、安心して育児に専念できたと思います。

佐藤さん: 私は出産直後の一番大変な時期に取得したのですが、育児の勉強が不十分で、指示待ち状態で妻に怒られることも……。ただ、この時期に育休を取って良かったと強く感じたのが、睡眠の問題です。新生児の睡眠時間は不規則で、夫婦どちらかが寝不足になりがち。育休中は交代で睡眠時間を確保できたので、お互いの体調管理ができました。妻からは、もう1ヶ月追加で取ってほしかったという話もありましたね。

野辺さん: 私の場合は、意外と自由な時間も楽しめました。子育ての他、平日も子どもと遊んであげられるので子どもは大喜びでしたね。そして、この時期があったからこそ、妻が新しくオンラインで勉強を始めるなど、家族それぞれの時間も作ることができました。

テーマ3:復職後のキャリアと働き方

ー復職されてからの働き方の変化について教えてください。

福寿さん: 復職前と後で、若干チームや組織が変わっていたので、事前に新しい部署の上長とミーティングを何度か行いました。そこで、働く上での不安や、自分自身がどのようなサポートを必要としているかなどをしっかり伝えた上で、業務内容や進め方を一緒に考えてもらえました。おかげで不安なく復職することができました!

会社からは、子どもがいるからといって、サポート業務に回ってくださいといった気の使い方はなく、むしろ「できる範囲でいいので、自分のポテンシャルを生かしてチャレンジしたいことをやってください」と言ってもらえました。時間などの制限はあるものの、自分のやりたいことを伝え、それをどうしたら実現できるかを一緒に考えてくれたのが嬉しかったです。

復帰後すぐは時間の融通が利く部署に配属していただいたのですが、子どもが2歳になった今は、会社側から「より挑戦的な業務に携わってみませんか」と提案をいただき、「ふるさとチョイス」を利用いただいている自治体様のご支援に携わっています。出張や自治体様との打ち合わせも多いという、育休前よりもチャレンジングな業務に就いているんです!


ーえ!すごいですね!

近くに頼れる親族もいないので、正直最初は不安でしたが、やってみたら意外とできるものですね(笑)。例えば、2泊3日の出張であれば、保育園の送迎は夫が担当し、子どものご飯は作り置きを準備します。もちろん、出張が立て続けになると、子どもが「ママよりパパが好き!」になってしまう時期もありましたが……(笑)。

大切なのは、自分一人で抱え込まないこと。会社の理解ある風土と、周りの協力があれば、子育て中でも新しいチャレンジは必ず実現できます!むしろ、時間の制約があるからこそ「この時間でやれることを最大限やる」という意識が強くなり、それが新たな成長につながっていると実感しています。性別や環境に関係なく、「やってみたい」という気持ちを大切にしてくれる。そんな会社だからこそ、私も思い切ってチャレンジできているのだと思います。また、トラストバンクは基本的に在宅勤務ができて、フレックス制度もあるおかげで、子どもの急な発熱や保育園の行事などにも対応できています。

野辺さん: リモートワークならではの難しさと利点がありますよね。子どもの泣き声が気になったり、抱っこしながらの作業もあったり(笑)。でも、休憩時間を離乳食の時間に合わせられたりと、柔軟に対応できています。

佐藤さん: そうそう、子どもの様子を見ながら仕事ができるリモートワークは本当に助かります。さらに、フレックスタイム制を活用して、日中急な対応が必要な場合は中抜けし、夜、子どもとの時間を十分に過ごした後に仕事をするなど、働き方の自由度が高いからこそ仕事と育児の両立ができているなと感じています。

テーマ4:育休取得を考えている方たちへ

ー最後に、育休取得を考えている方々に伝えたいことがあればお願いします。

佐藤さん:「育休は本当にみんな取った方がいい!」。これが私の実感です。特に男性は、長期間業務から抜けることが、キャリア面でのリスクにつながるかもしれないという不安があることは理解できるのですが、少なくとも2-3ヶ月は育休を取らないと、核家族化が進行した現代で育児を乗り切るのは難しいなと感じました。

野辺さん: トラスバンクで育休取得したのは第2子の出産時でした。第1子が生まれた時は転職の時期と重なったこともあり育休が取れず、18時に仕事を終えて、帰宅してから育児という生活だったので、今回のように、妻とも子とも、しっかり向き合える時間が取れたことは良い経験になりました。

福寿さん: 本当に「取らなきゃダメ」くらいの気持ちで取得してほしいです!私の場合は、夫の会社では前例がなく、育休を取得しませんでした。しかし、佐藤さんや野辺さんのように積極的に取得する方が増えれば、男性の育休取得のハードルは下がっていくはずなので、こういった考え方がどんどん広がっていって欲しいなと思います。

―ありがとうございました


トラストバンクでは今後も、社員一人一人のライフステージに寄り添った支援を続け、性別を問わない育休取得が「当たり前」の文化を築き、誰もが自分らしく活躍できる職場を目指してまいります!


※事業部・肩書などは公開当時のものです。

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