2023.07.24

【「中の人」に聞いてみた】メディア「読むふるさとチョイス」ー「伝えたいことをコンテンツ化して届け、”地域を想う”機会を創出していく」

日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の運営を通じて地域の可能性を共創しているトラストバンク。日々自治体の方々とやりとりする中で、たくさんの素晴らしい情報が集まってきます。それは、工夫から生まれた新たな名物、世界に誇る優れた技術、未来を変えようとする人々の想いなど……。

「これらの情報を皆さんにも知ってほしい!」そんな思いから生まれたのが『読むふるさとチョイス』。地域を変えようとする人に焦点を当て、新しい取り組みを紹介するメディアです。「あなたの興味が地域のエールに」をテーマとして、さまざまな場所に取材に行き、地域の可能性が伝わる、新鮮な情報を発信しています。

そんなメディアの「中の人」、コーポレートコミュニケーション部 メディア・SNS運用チームの『読むふるさとチョイス』編集長、上沼祐樹さんにお話を伺いました。

ー『読むふるさとチョイス』のこだわりを教えてください。

地域の声に耳を傾け、地域の魅力を発掘し、地域の可能性を届ける。『読むふるさとチョイス』編集部に所属するメンバーは、“ふるさと顧問編集者”として、責任をもってコンテンツを発信しています。

「なぜ、私たちが住む地域の魅力が伝わらないのだろう……」、都心部だけでなく多くの自治体が、同じような課題を抱えています。「地域」を、会社や個人に置き換えてもきっと同じ悩みがあるのではないでしょうか。
 
その原因は、「”アウトプットする側”(発信者/地域の人々)と”インプットする側”(受け取る人/読者)の視点にズレがあるから」と考えられます。“ふるさと顧問編集者”は、彼らの伝えたいことを“そのまま”伝えるのではなく、多くの人に届くように“コンテンツ化”して仕上げることを心がけています。

企業に顧問弁護士がいるように、地域には“ふるさと顧問編集者”を。そんな気持ちをメンバーは持っています。

ー『読むふるさとチョイス』を運営している中で、嬉しかったことを教えてください。

メディア立ち上げに際して、雑誌『TRANSIT』元副編集長、『TURNS』元編集者、『ソトコト』元編集者、『翼の王国』元編集者らが参画してくれました。彼らの貴重な知見と、地域にある魅力を可視化させる「企画力・編集力」に、いつも新鮮な驚きを感じています。

世の中的にはオンライン化が進んでいますが、『読むふるさとチョイス』は、基本的にオフライン取材を貫いています。それは、地域に直接行って、取材対象者である事業者・生産者さんたちと同じ経験をすることで、その時ならではの声や表情を収集することができるからです。
取材を受けてくださった方が、『読むふるさとチョイス』の記事を「名刺」がわりに使ってくださっているのを聞くと、取材する側の編集者と、取材される側の事業者さんたちの間で生まれた”良好な関係”が伺えて嬉しいですね。

文字と写真だけで紡ぎ出す編集コンテンツですが、コツコツと小さな「GOOD!!」を集めていきたいと思います。


ー特に印象に残っている記事を教えてください。

『読むふるさとチョイス』がはじまって、18ヶ月の間に多くの記事が掲載されています。現在、掲載記事本数が197本です(2023年7月4日現在)。現地で取材し、執筆、編集して掲載する記事が毎月10本以上。関わっている人の工数は決して少なくありません。

そんななか、先日、某有名外部ニュースサイトのトップページに『読むふるさとチョイス』の記事(鉄フライパンを6万個以上売り上げた〝小さな町工場の復活劇〟)がピックアップされ、広く読んでもらえる機会がありました。外部の編集者の方が、数多くのニュースの中からこの記事を選択した・評価してくれたことは非常にありがたく、今後のモチベーションにもなった出来事でした。


ーメディアを訪れた方々にどのような気持ちになってもらいたいですか?

現在は「動画の時代」とも言われています。ただ、動画がリッチでも、テキストがプアなコンテンツも多いなと感じています。ここについては、私自身、テキストの可能性をまだまだ感じている編集者の一人です。

メンバー間で、『読むふるさとチョイス』のスタンスを議論した際、「文章(行間)を読み解ける人が少なくなる時代において、それでも思考力をもってコンテンツと向き合うユーザーに届けよう(醸成しよう)」と着地しました。

動画や音声が視聴者にスムーズに受け入れられる理由には、視聴することが楽であることがあると思います。思考量が少ない中でコンテンツに接することができるからですね。
一方、読むという行為は“ながら”ができません。ですので、テキストは、“思考してもらう”という文脈において、高い価値があると今でも考えているのです。

少し問いから外れましたが、読者の方々には、思考し行動する(地域を想う)機会として、『読むふるさとチョイス』を楽しんでもらえればと思います。


ー今後『読むふるさとチョイス』をどういうメディアにしていきたいか教えてください。

人間万事塞翁が馬。状況に応じて変化できるメディアになれるといいですね。

★読むふるさとチョイス
https://yomu.furusato-tax.jp/

更新内容:各地域の魅力が伝わる取材記事
更新頻度:週3ほど

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