2021.03.25

200自治体超に広がる「LoGoフォーム」、ワクチン接種の予約・管理を一元化

ワクチン予約でのLoGoフォーム利用イメージ

 4月から高齢者ら向けに始まる新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、全国の自治体は急ピッチで準備を進めています。

 自治体では、予約や問い合わせの電話の殺到、対応する人手不足、膨大な事務作業などさまざまな課題が考えられます。効率的かつ正確に、住民の混乱なくワクチン接種を実施するにはデジタルの活用が必須です。

 そこで、全国200超の自治体が利用する行政手続きデジタル化サービス「LoGoフォーム」を活用し、ワクチン接種の予約受付と管理を一元化できるようにしました。

| 自治体も住民も便利に

 LoGoフォームは、助成金の申請やアンケート、申し込み受け付けといった住民サービスから内部申請やデータ入力・集計などの庁内業務まで、行政DXを進める総合プラットフォームです。

 ワクチン接種の予約フォームでは、住民は、自治体が案内するURLやQRコードから予約ページにアクセスし、24時間いつでもオンラインで予約やキャンセルができます。アプリのダウンロードや登録は不要のため、PCやスマホ、通話アプリなど特定のツールに依存せず、インターネット環境であれば誰もが使えます。

 自治体も、住民にオンライン予約の機会を等しく提供できるほか、Webとコールセンターの予約データを一元管理できるメリットがあります。

さらには、接種券番号と生年月日によるログイン、指定した予約枠に対するワクチン在庫数の自動更新、会場での受付管理もでき、手入力や確認作業の負担軽減やヒューマンエラーの防止につながります。

 LoGoフォームは、あらゆる行政のデジタル化に使えるSaaS型サービスで、接種予約だけでなく、接種券の再発行受付や会場スタッフの体温報告など他業務のデジタル化にも汎用できます。
 そのため、ワクチン予約にしか使えない専用システムに多額の税金を投じるといったシステム投資を削減できます。すでに利用している自治体は、追加費用ゼロで運用できます。

| チャットで知見をシェア、ワクチン対応で連携

LoGoチャット「新型コロナワクチン接種」トークルーム画面の例

 自治体のワクチン接種の体制構築では、プロジェクトチームや本庁と接種会場の情報連携が重要となります。そこに活用できるのが、行政専用ビジネスチャット「LoGoチャット」です。

 LoGoチャットは、LGWAN-ASPサービスとして行政専用の総合行政ネットワーク(LGWAN)とインターネットの両方に対応し、PCやスマホで庁内や他自治体、外部事業者とやりとりできます。電話やメールよりも密な情報連携体制をつくれます。

 さらに、全国で何千名もの職員が参加するLoGoチャットユーザーグループには 「新型コロナワクチン接種」のトークルームも開設。日々変わる国の動きやワクチン接種に関する疑問点と対応策、説明会やセミナーの情報など担当職員同士で日夜メッセージを交わし、業務に生かしています

 ユーザーグループには100以上のテーマでトークルームがあり、自治体を超えて担当者が横のつながりを築いています。

| インタビュー:自治体自ら行政DXを体感する大切さ 

「LoGoフォーム」のワクチン予約は、トラストバンクにとっても挑戦的な試みでした。その狙いと展望について、パブリテック事業部カスタマーサクセスチームの三成由美さん、井上はるかさん、田中文子さんに話を聞きました。

(左)井上さん、(中央)三成さん、(右)田中さん

——ワクチン予約機能に対応した狙いや背景についてお聞かせください。

三成:LoGoフォームは、LoGoチャットや自治体さんとの日々のやり取りで要望や課題を聞きながら機能開発を進めています。たとえば、自治体さんの声を参考に窓口での「3密」を避けてマイナンバーカードを受け取れる予約機能を実装したところ、大変好評でした。

 昨年、10万円給付金のオンライン申請では、行政の対応にデジタルをうまく生かしきれませんでした。この教訓から、今度はLoGoフォームで自治体が前例のない大変な業務を乗り越えるお手伝いをしたいという想いがありました。

 そうしたなか、LoGoチャットのユーザーグループなどで自治体さんがワクチンの予約対応にとても課題を感じていることがわかりました。「LoGoフォームでワクチンの予約受付ができないか」といった相談を受けたことも。LoGoフォームの活用の幅が広がる機会にもなるので、ワクチン予約に活用できる機能開発に挑戦しました。

井上:たとえば、接種券番号と生年月日で申請者が対象かを判定する機能や、住民が自分で予約をキャンセルできる機能など、この1カ月で自治体さんの現場の声を反映して多くの機能を追加しました。

——LoGoフォームならではの強みやこだわりを教えてください。

田中:LoGoフォームの良さは、自治体職員さんが自分で自由にカスタマイズでき、小回りが利く点です。そのため、国や庁内の方針の変更などに合わせて、すばやく柔軟に対応することができます。

 実際にワクチン予約に採用した自治体さんからは「LoGoフォームで間違いなかった現場の声をすぐに反映したり、担当職員が自ら考えて工夫したりできるので本当に助かっている」と嬉しい声をいただきました。

井上:カスタマーサクセスチームは、LoGoシリーズをしっかりと活用してもらえるように自治体さんに常に伴走しています。日々、LoGoチャットやWEB会議を通じて自治体さんとコミュニケーションを取り、フォームを作る際のサポートや課題やお困りごとを聞いて解決方法を一緒に考えています。

三成:今までの自治体とベンダーのあり方だと、本当の意味での行政DXは進んでいかないと思います。自治体職員さんが自らデジタル化に取り組み行政DXを体感してもらうことで、広がっていくのではないでしょうか。

——LoGoチャットもワクチン対応の知見を共有するコミュニティとして注目されています

田中:LoGoチャットのユーザーグループに「新型コロナワクチン接種」のトークルームができました。トラストバンクのメンバーが退出して枠を空けるほど、多くの自治体さんが参加してくれています。国の動向や他の自治体の動きをキャッチアップできるので、大きな意義があります。

三成:ワクチン担当は、小さい自治体だと一人で兼務しながら担当している職員さんもいます。たった一人で日々変わる情報を把握し、正確に予約を開始したりワクチンを配布したりできるのか、「不安」でしかたない状況だと思うんです。

 LoGoチャットで全国の自治体とつながれば「他の自治体は今、こういう状況なんだな」「ここで聞けば助けてくれる仲間がいる」と感じられます。不安に圧し潰されそうだった業務もなんとか乗り越えられる希望が得られる、そんなコミュニティだと思います。

——今後の展望をお聞かせください。

井上:LoGoフォームの良さは柔軟性スピード感です。早い職員さんは1分で手直しできます。「自分でもできるんだ」とLoGoフォームを体験してもらうことで、ワクチン対応を終えても、継続的に他の色んな業務のデジタル化にもチャレンジしてもらいたいです。

三成:これまでのいわゆる行政システムは、自治体・住民の双方にとって大変な部分もあったかと思います。デジタルが嫌いになったり面倒だなと感じたりした人もいるかもしれません。けれども、ワクチン予約でLoGoフォームを使ったことをきっかけに、自治体・住民がお互いに「デジタルってすごく便利だな」「使うの楽しいな」と感じてもらいたいです。そして、今後もさまざまな行政のデジタル化に横展開していきたいと考えています。

<関連ページ>
● 「200自治体超が利用する行政手続きデジタル化サービス『LoGoフォーム』で、新型コロナワクチン接種の予約受付・管理フォームに対応開始」
https://www.trustbank.co.jp/newsroom/newsrelease/press411/
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