前編では、伊藤さんが関わったえるぼし認定取得の背景やプロセスについてお届けしました。
後編では、今後の展望や、このお仕事を通じて、伊藤さんに起こった変化などを深掘りします。
通過点から次なる挑戦へ
──今回の認定で、社内外にどのような影響がありましたか?
社内的には、トラストバンクが「お互いを尊重し合い、働きやすい環境づくりに取り組んでいる会社」であることが、より広く認識されたのではないかと思います。採用活動においても「えるぼし取得企業」ということで、今後更に優秀な人材に注目してもらえる期待もあります。
また、えるぼし認定があることで、公共調達の場面でも企業の信頼性が高まります。まだ実感はこれからかもしれませんが、そうした公的な場でも「信頼できる企業」として評価されることが期待できるのではないかと感じています。
──「えるぼし認定」はあくまで通過点だと。次の展望は?
今回の認定は、ゴールではなく通過点であると考えています。多様な人材が、自分らしく働ける職場を目指す。その共通認識を醸成するための一歩です。この取り組みを通じて、性別や背景に関係なく、それぞれの歩み方や価値観を尊重する企業文化がさらに根付いていけば良いと思っています。
──社内の男女比は半々とのことですが、性別に関わらず全員が対象という点は強調したいですね。
はい、強く伝えたいのは「えるぼし認証は女性のためだけではない」ということ。「女性が働きやすい会社は男性も働きやすい」。性別に関係なく、全社員が自分らしく働けるための制度や環境整備の象徴だと考えています。
自分も変わった──意識の変化が文化を育てる
実は、伊藤さん自身もこの取り組みを通して意識が変わったそうです。
「もともと管理職に全然興味はありませんでした。長年自分には縁がないものと思っていました。でも、トラストバンクで活躍する女性管理職の姿を見たり、座談会で話を聞いたりするうちに『自分も挑戦したい』と少しずつ思えるようになってきました。」
漠然としていたテーマが、社内の声を通じて「ライフステージや家庭環境に応じた働き方の大切さ」に変わっていったといいます。制度取得を通じて、メンバーひとりひとりのマインドチェンジが起こる事こそが「未来創造プロジェクト」の本質なのかもしれません。
「トラストバンクの環境だから、私も意識が変わったのだと思います。活躍する多くの女性社員やロールモデルがいること、会社のチャレンジを推奨する文化が自分を鼓舞してくれるような気持ちになりました。自分に今までなかった価値観や、気付きを感じることができました。」
えるぼし認定はただの肩書きではなく、未来に向けた文化形成の“意思表示”。これからのトラストバンクを形づくる大切な一歩になったことは間違いありません。
最後にお伝えしたいのは、この「えるぼし認定」は、もともとトラストバンクがこれまで大事にしてきた取り組みや文化の延長線上にあったものだということです。
それを改めて整理し、まとめたことで認定に繋がったというだけだと思っています。つまり、皆さんのこれまでの日々の努力や、協力があってこそ実現できた成果です。本当にありがとうございます。
これからも、性別や年齢、ライフスタイルに関係なく、誰もが自分らしく輝ける会社を一緒に作っていきたいと思っています。ぜひ皆さんの声を聞きながら、より良い企業文化を育てていけたら嬉しいです!
伊藤 優(いとう ゆう)
東京都世田谷区出身
聖心女子大学にて社会心理学を専攻。
卒業後はゲーム・マンガアプリ会社の人事(採用・労務)として約12年勤務。
従業員が安心して最大限のパフォーマンスを発揮できる職場づくりにやりがいを感じ、2024年トラストバンクに入社。
現在は未来創造プロジェクト・人財戦略部の労務担当。