移転ほやほやの新オフィスで、トラストバンク代表取締役の川村さんに、年末年始の過ごし方や、2024年の目標を聞いてきました!
ーふるさと納税の寄付締切である年末は、ふるさと納税のポータルサイトとして1年で一番忙しい時期。
川村さんはトラストバンクの代表として、どのように奔走していたのでしょうか?
私自身はふるさとチョイス事業本部のメンバーの皆さんに比べたら落ち着いたものでしたよ。
一言で言うなら、「各々が役割を全うすることができた年末」だったと思います。
昨年のふるさと納税はイレギュラーで、10月にふるさと納税に関する制度改正があったことで、その直前の9月に「駆け込み寄付」が集中し、年末並みの忙しさでした。その時期をトラブル無く乗り越えてくれたメンバーたちが、その時から年末に向けて準備や心構えをしてくれていたので、安心して任せられたという背景があります。
その分、私は取材やラジオ出演など、「トラストバンクの代表」が出ることに意味があるものに集中させてもらいました。特に、今回は年末の12月26日に「#ふるさと納税を考えよう」という我々のスタンスを示した意見広告と企画を発表したので、ふるさと納税に対する多くのご意見や反響をいただき、身が引き締まる思いだったのと同時に、今後もしっかりとこの企画に向き合っていくという決意を新たにしました。
とは言え、最終的になにが起こるかわかりませんので、やることを全てやったうえで、神にも祈りました。
2019年から毎年恒例の「必勝祈願」は、今回も渋谷区の金王八幡宮で執行役員や取締役、事業の各責任者とともに執り行いました。寄付が集中する年末のサーバー安定稼働を含め、各事業のサービスが無事に年末と翌年1年間を過ごせるように祈るのですが、基本的には「お願い」ではなく「ご報告」というスタンスを心掛けています。ただ「お願い」だけでは神様からも「こんな時だけ頼って!」と思われてしまうので(笑)
ふるさと納税は、大みそかの23時59分ギリギリまで寄付が集中します。例年は、みんなでオフィスに集まって年を越していたのですが、今年はそれもなく。当日、年内最後のラジオ出演を終えた後、会社に顔を出したのですが誰もおらず、ここ数年では考えられない光景でしたので、ドッキリかと思ったほどです(笑)。
もちろん関係部署のメンバーは自宅でパソコンに向かってくれていたわけですが、フルリモートに振り切ったこの3年超で、メンバー各々がリモートで働く環境を構築し、一つのところに集まることの方がリスクだと判断したうえで、今回「意思を持って集まらない」ことができるという証明になったなと感じました。
そんなこともあり、例年より少し早めに、奥さんの実家に帰省することができました。と言っても、何が起きるかわからないので、年明けまではパソコンの前で待機していました。
ちなみに年末に稼働してくれたメンバーは、年明けに長めに休みを取ってもらい、ゆっくり正月を過ごしてもらうことを奨励しています。
ー年明けはどのように過ごしましたか?
今年は元日に能登半島地震もありました。
能登半島地震の第一報はニュースアプリから受け、どこまで被害が拡大しているのかを確認するためにも首長や自治体職員の方たちと繋がっているSNSで連絡を取りました。そこから元日の夕方には、社内で緊急対応のオンラインミーティングをし、その日はずっと情報共有や情報収集に追われました。
翌2日には、なんとか連絡が付きそうなところに、ご一報いただければすぐ災害支援の寄付サイトにページを開設する旨や、代理寄付(※被災自治体に代わって、別の自治体がふるさと納税を通じた寄付を受け付ける仕組み。被災自治体の事務負担を減らすことができる)の呼びかけなどをしていました。
メンバーの安否確認も並行して行いましたね。会社から社員全員に送った安否メールへの返信がないメンバーに対して、総務チームとも連携し、slackで一人一人無事か確認していきました。
ー痛ましい災害によって、多くの方にとって心休まらない年明けでしたね。
川村さんのオフはありましたか?
そんな中で相当悩んだのですが、3日からは息子と二人でタイに行きました。
今回の事で中止にしようと思ったのですが、災害対応はオンラインでやり取り可能だったのと、幸いにもメンバーが無事ということが分かったので決行しました。
現地に行ってからも、災害の状況確認と職員さんへの連絡、ミーティングなどは行っていましたが、今まで家族との時間は多く取れていなかったので、こんな時ではありますがいい時間を過ごすことができました。
ー川村さん個人にとって、2024年はどんな年にしていきたいですか?
私は毎年正月に、1年間のテーマとする4文字熟語を決めて書初めをしているんです。今年は《進取果敢》を掲げました。自ら進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進む、という意味の四字熟語です。
ちなみに去年は《疾風に勁草(けいそう)を知る》(困難に直面した時に初めてその人間の本当の強さや価値が分かるという意味)を年明けに掲げました。ふたを開けると、その言葉の通り2023年は挑戦していかなければならない場面に直面することが多く、まるで言霊のようだな、と(笑)
そこで今年は、受け身の試練だけでなく、自ら大きく動いていこう!という気持ちを込めて、このテーマに決めました。
また、昨年は書籍『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著、ダイヤモンド社発行)から影響を受けました。「今この自分の年齢、その瞬間での生き方がある」と考え、家族と共に過ごせる時間も今まであまり取れていなかったな、と思い至りました。3日に、悩みながらも子どもと海外旅行に踏み切ったのも、その考えから決めた事です。
「今」しかできないことに対して、時間やお金の投資、そしてチャレンジをしていきたいですね。
ートラストバンクにとって2024年はどんな年になりますか?
今年度、2025年3月期というのは、親会社であるチェンジホールディングスが公表している「DJ2」(中期計画のフェーズ2)の最終年度でもありますので、「進取果敢」に行動して、結果を出していきたいですね。
現在の、日本全国の地域やトラストバンクを取り巻く環境変化は激しく、新たな戦い方が必要だと感じています。それには環境に柔軟に適応したり、そもそも新たに環境を創っていったりすることが求められるので、個々のメンバーの人間力を高めることがこれまで以上に必要です。
市場の変化や新たな課題に向き合い、学びを得て成長することで、地域の複雑な課題解決や未来作りに貢献していく。そうなれば目まぐるしく変わっていく世の中でも、地域の方々を始め、社会全体から価値を感じ続けていただけるはずです。
重要なこの1年、メンバーの皆さんにはトラストバンクに入社したときに感じた「可能性」を今一度思い出してもらいながら、自ら成長しようという意思を持ち続けてほしいと考えています。
もちろん、これは「メンバー自身が各々変わってくれ」ということでは決してありません。挑戦できる環境の提供や、サポートはしていきますので、ぜひ失敗を恐れず果敢に挑戦してもらいたいと思っています。
冒頭にもお伝えしたように、「これまで実現できなかったことに挑み、実現し、進化していく」ということは、メンバーの皆さんが既に実証してくれています。私はそんなメンバーの皆さんとであれば地域の可能性を共創していくことができると信じていますし、採用時から「どうしたら実現できるか」ということにチャレンジしてくれる人たちに入社いただいていると思っています。