2021.12.09

宮崎県川南町とトラストバンク、デジタル地域通貨「トロン通貨」において連携◇30%のポイント還元となる自治体マイナポイントモデル事業を開始

~ 県内トップクラスの交付率であるマイナンバーカードのさらなる普及も図る ~

宮崎県川南町(所在地:宮崎県児湯郡川南町、町長:日髙昭彦、以下「川南町」)と株式会社トラストバンク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は12月9日から、宮崎県川南町独自のデジタル地域通貨「トロン通貨」(注)において、国がマイナポイント事業の実施を通じて構築したマイキープラットフォームとキャッシュレス決済サービスのシステム連携基盤の活用を推進する「自治体マイナポイントモデル事業」に参画し、30%分のポイント還元を行う経済活性化支援を開始します。また、本施策に合わせて、同町のマイナンバーカードのさらなる普及も図ります。

自治体マイナポイントモデル事業は、令和3年度にポイントによる各種給付事業をモデル的に実施する自治体を複数採択し、その事業の内容や成果を踏まえ、全国の地方公共団体で活用しうる汎用的なシステムの構築を目指すものです。

今回、川南町では町内外在住者を問わずマイナンバーカードを使ってマイナポイントアプリにて自治体マイナポイントの申し込みをしたうえで、「トロン通貨」にチャージした方に上限を15,000円までとしたチャージ金額に対して30%のプレミアムのマイナポイントを付与します。地域限定でマイナポイントが使えることで地域経済の活性化を図るとともに、地域通貨を活用することで手続き事務の効率化の促進、地域のキャッシュレス化に加えて、マイナポイント付与を通じて、マイナンバーカード全国一位の交付率を誇る宮崎県の中でもトップクラスの交付率(現在約49.6% / 交付枚数約7,700枚)である川南町のマイナンバーカードのさらなる普及を促進します。

川南町の地域通貨「トロン」は、トラストバンクが提供する自治体向け地域通貨運用プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」を通じて、発行・管理されます。通貨名の由来は、町の中心にある地名の通称「トロントロン」から名付けられました。マスコットキャラクターは「トロンボーイ」です。

トラストバンクは、本自治体マイナポイントモデル事業においては、マイナポイント事業の決済システム提供者として川南町を支援します。「chiica」により発行、管理されるデジタル地域通貨「トロン」は、リアルタイムな地域通貨の利用状況の把握やデジタルで入金管理を行うことができるため、自治体職員および取扱店の事務処理が軽減されます。利用者はカードにトロンを繰り返し1,000円単位でチャージすることができ、キャッシュレスで町内の取扱店での利用が可能になり利便性の向上につながります。また、地域通貨を利用できる地域や期間を限定することが可能になり、法定通貨を使用する場合と比べて、通貨の域内循環が期待でき、経済活動の推進など発行元の目的に沿った活用ができます。

川南町とトラストバンクは、川南町独自のデジタル地域通貨である「トロン」を通じて、町内におけるお金の域内循環を促すことで地域経済を活性化やマイナンバーカードの普及を加速させるとともに、健康ポイントやボランティアポイントなどを通じて、町民の健康促進や交流の場の創出といった施策を積極的に展開してまいります。

(注)「トロン」とは、川南町の地域通貨の名称。1トロン=1円で換算。

川南町長 日髙昭彦氏のコメント
今回、トラストバンク様の自治体向け地域通貨運用プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」を使い、自治体マイナポイント事業を実施できることとなりました。
昨年度からこのシステムを用いて、国のマイナポイント事業の決済事業者としてマイナンバーカードの町民への普及、地域内経済循環の構築を図ってまいりました。また、新型コロナウイルスの経済対策として実施したプレミアム付電子地域通貨も住民の方々には大変好評でした。これらの取り組みにより、現在「地域通貨トロン」は新たなキャッシュレス決済として小売業を中心とした町内商工業者に受け入れられています。
県内町村として唯一自治体マイナポイント事業に参加できたのは、当システムの汎用性の高さがあるとともに、開発元であるトラストバンク様との連携がスムーズであったことに尽きます。
今後もchiicaを使った地域通貨事業をトラストバンク様と共に進めてまいります。

□■ 川南町 トロンにおける自治体マイナポイントモデル事業の概要 ■□

◆事業開始日:2021年12月9日~
◆対象者:マイナンバーカード保有者(居住地不問)
◆プレミアムポイント付与:
上限15,000円までとしたチャージ額に対して30%のプレミアムをマイナポイントとして付与
◆URL:https://local-mynumbercard.point.soumu.go.jp/service_search/toron.html
◆利用手順:

□■ 川南町 トロン事業の概要 ■□

◆トロン事業開始日:2020年9月1日~
◆利用対象者:川南町の住民基本台帳に登録されている全町民
◆地域通貨名称:トロン通貨
◆地域通貨単位:トロン(1トロン=1円)
◆利用店舗:185店舗(12月9日現在)
◆トロン専用ページ(取扱店一覧):
https://www.town.kawaminami.miyazaki.jp/soshiki/7/1437.html

chiica(チーカ)とは
2019年5月にトラストバンクが提供を開始した、自治体向けの電子地域通貨を全国展開するプラットフォームサービス。電子地域通貨の発行・管理ができ、専用アプリを利用したQRコードと、スマートフォンが苦手な方でも利用できるカードの2種類タイプがある。複数種類のコインを同時期に発行することができ、コイン単位で有効期限や加盟店を限定するなどの自治体にとって運用がしやすい仕組みが特徴。地域内での経済循環を促すと共に地域経済の活性化を実現する仕組み。「ネギー」(埼玉県深谷市)を皮切りに「サンセットコイン」(静岡県西伊豆町)、「あま咲きコイン」(兵庫県尼崎市)、「tengoo」(群馬県沼田市)など26団体が稼働中で電子商品券事業や域内経済支援事業など多数実施し自治体主導で地域通貨の土台作りを進めている。

株式会社トラストバンクについて
2012年4月設立。2012年9月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』(https://www.furusato-tax.jp/)を開設。同サイトは、約2億の月間PV数(2020年12月)、契約自治体約1,600自治体(2021年6月)、お礼の品登録数37万点超(2021年6月)を有する国内最大※のふるさと納税総合サイトに成長。2013年9月、ふるさと納税の制度を活用したプロジェクト型課題解決支援「ガバメントクラウドファンディング®」をスタート。2014年9月、「ふるさとチョイス災害支援」の仕組みを立ち上げ、全国の自治体に無償でプラットフォームを提供。
※契約自治体数No.1(2021年7月時点自社調べ)、お礼の品掲載数No.1(2020年9月JMRO調べ)

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