2019.02.18

前橋市、北上市、トラストバンク、 自分のためでなく誰かのための返礼品を広める 思いやり型返礼品プロジェクト「きふと、」を発足、 全国自治体に参加呼びかけ

~ 「思いやり型返礼品」の普及推進に関する連携協定を締結 ~

群馬県前橋市(所在地:群馬県前橋市、市長:山本龍、 以下「前橋市」)と岩手県北上市(所在地:岩手県北上市、市長:髙橋敏彦、 以下「北上市」)は本日2月18日、株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:須永珠代、以下「トラストバンク」)と連携し、自分のためではなく、誰かのための返礼品「思いやり型返礼品」を紹介するプロジェクト「きふと、」を立ち上げます。またプロジェクト発足に伴い、前橋市、北上市、トラストバンクの3者は、同日2月18日付で「ふるさと納税思いやり型返礼品プロジェクトの普及推進にかかる連携協定」を締結いたしましたのでお知らせいたします。

ふるさと納税は、本来、生まれ育ったふるさとや取り組みを応援したい自治体に、寄附を通じて貢献する税制の仕組みです。しかし、現在は「お得な返礼品」に関心が高まり、制度の趣旨や意義に沿わない返礼品に対する寄附が集まっています。
前橋市と北上市は、ふるさと納税の寄附制度の本来の趣旨である「社会貢献」に着目して、「自分のためでなく誰かのための返礼品」、「返礼品による新しい社会貢献」、さらに「ふるさと納税の寄附(きふ)の先にある新しい価値の創造の取り組み(ふるさと納税×デザイン)」として、思いやり型返礼品プロジェクト「きふと、」を開始いたします。また、トラストバンクとともに、全国の自治体や団体に参加を呼びかけ、寄附者へふるさと納税での応援を募ります。

●自分のためでなく誰かのための「思いやり型返礼品」

「思いやり型返礼品」は、自分のためでなく誰かの役に立つ返礼品です。返礼品を選ぶことでできる新しい社会貢献のかたちで、「思いやり型返礼品」に対する寄附は、障がい者福祉施設や職業訓練学校、NPOといったコミュニティ活動団体などの直接的、または間接的な支援に繋がります。
「思いやり型返礼品」には、「支援型」「寄贈型(あしなが型)」「協賛型」「参加型」の4つの種類があります。

・「支援型」:障がい者支援施設などで作られた製品を返礼品として選ぶことで、施設で自分の能力を活かし働く方々に、対価とつくる喜びをお届けします。(例:障がいがある方が作るそば殻まくらや塩麹、梱包や出庫作業を障がい者施設等利用者が行う野菜セットやトイレットペーパー製品、お年寄りの輸送を支援するNPO団体の商品など)
・「寄贈型(あしなが型)」:困っている人の手助けとなる商品やサービスを、寄附者からプレゼントします。(例:福祉施設への花の苗や車いすの寄贈、地域のこども食堂へのトイレットペーパー寄贈、買い物に行けない田舎の親のために日用品や食品を返礼品で贈る など)
・「協賛型」:NPOや障がい者支援施設、コミュニティ活動団体、職業訓練学校など地域で活躍する団体への協賛金になります。(例:地区で運営する平和記念展示館への協賛、がん患者やご家族を支援する活動をしている団体への協賛、職業訓練学校の生活困窮生徒向け給付型奨学金制度への協賛)
・「参加型」:お年寄りのための雪かきや草取りなどの、困っている方を直接手助けする体験イベントなどを行います。(今後実施予定)
(「きふと、」詳細ページ:https://www.furusato-tax.jp/lp/kift/

●「思いやり型返礼品」が生まれた背景

「思いやり型返礼品」は、平成29年(2017年)7月に前橋市が、タイガーマスク運動支援に続く社会課題解決の手法はないかと検討し、ふるさと納税を使って「寄附者がより社会に貢献ができる取り組み」として始めました。現在、福祉作業所自主製品や車いすの寄贈など「寄贈型」「支援型」の返礼品を寄附者に届けています。
北上市では、寄附者がこども食堂や困っている団体に返礼品を寄附したり、返礼品を通じて地域づくり団体を支援する人が増えていることから、「支援型」「協賛型」などの返礼品を増やし、「思いやり型返礼品」として平成30年(2018年)11月より公開しています。

●今後は全国に拡大

このたび、2市はトラストバンク協力のもと、ふるさとチョイスにて「思いやり型返礼品」というカテゴリーを設け、同社と契約している約1400自治体も巻き込んで、「思いやり型返礼品プロジェクト」を広く普及させることを目指します。前橋市、北上市、トラストバンクは今後、「思いやり型返礼品プロジェクト」を通じて、寄附者が「誰かのために」という想いで寄附先自治体を選択するようなふるさと納税の新しい価値を広めるため、様々な取り組みを実施して積極的にPRを展開してまいります。

「きふと、」特設ページイメージ「きふと、」特設ページイメージ

群馬県前橋市について

前橋市は“新しい価値の創造都市”を将来都市像として、地方創生の方向性として「めぶく。~良いものが育つまち~」を前橋ビジョンとしています。「めぶく。」まちとして、“挑戦する人を応援するまち”“多様な生き方を肯定し見守るまち”として、「ふるさと納税」で人や街を幸せにする多様なチャレンジをする人やコトを応援します。また、新しい価値の創造都市として、関わる全ての人が幸せになるように、地方の視点から、「ふるさと納税×デザイン」(de=崩して、sign=構築)を図ります。

岩手県北上市について

北上市は、「あじさい都市」を理想の都市像として掲げ、まちなかを中心として活力ある地域コミュニティが結び付く姿をアジサイの花に例えています。市を構成する16地区それぞれに地域核を持ち、意思をもって輝きを放ち、花咲き誇るコミュニティづくりを目指しており、ふるさと納税返礼品に「思いやり型」の一つとして地域づくり団体への応援メニューも加え、共感の輪を広げていきたいと考えています。


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