2020.06.30

徳島県阿波市と吉野川市、ふるさとチョイスが初の試み 高校生が丹精込め育てたシャインマスカットを「共通返礼品」で受付開始

「自ら育てた果実をふるさと納税で全国に発信したい」

徳島県阿波市と吉野川市、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp )を企画・運営する株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:川村憲一)は本日6月30日より、県立吉野川高校の生徒が授業で育てた「シャインマスカット」を両市のふるさと納税の“共通返礼品”(注)として、ふるさとチョイス限定で受付を開始します。
両市が地元の高校生自ら育てた特産物をふるさと納税のお礼の品にするのは初めての試みです。吉野川高校、高校の校舎がある吉野川市、授業の実習農場がある阿波市の三位一体の取り組みです。

◆誕生の背景

これまで吉野川高校では、農業科の生徒が栽培技術を学ぶ授業の一環として野菜や果樹などを栽培し、これらを校内農産物販売所「アグリ吉野川」や学校の収穫祭にて販売したり、阿波市学校給食センターへ納品したりするなどの活動を行ってきました。
今回、お礼の品として提供するシャインマスカットは、毎年専用の販売所が設けられ、連日開店後すぐに完売してしまうほど人気の農産品です。生徒たちが主体となって販売所の運営を行い、果物の箱入りや手軽に食べられるカップ入りにするなど工夫をこらした販売方法も、すべて生徒のアイデアです。地域の方々に親しまれる農産品を生産することは、生徒たちにとっても、大きなやりがいとなっています。

県立吉野川高校の生徒が授業で育てた「シャインマスカット」

こうした日常の活動のなかで、生徒たちから「自分たちが育てた果実をふるさと納税で全国に発信したい」という熱い想いが芽生え、吉野川高校もこの生徒たちの気持ちを形にするべく、今回のお礼の品の誕生に至りました。

◆今後の展開

今年のみの受付にとどまらず、今後も継続的な活動として吉野川高校、阿波市、吉野川市が三位一体となって推進していく予定です。

県立吉野川高校の生徒
吉野川高校の生徒コメント

「果樹の授業で、『果実』は教材であり、商品でもあると教えられ、1つ1つの作業に『真心』と『責任』をもって取り組んできました。今回、阿波市と吉野川市のふるさと納税の返礼品として本校のシャインマスカットを認めていただき達成感を感じるとともに、今は、阿波市と吉野川市の名産品を全国に発信する目標に向かって今まで以上に頑張りたいです」

「シャインマスカット」を育てる様子
阿波市・吉野川市の担当者コメント

「東京圏への人口一極集中が継続するなか、徳島県においても、転出超過などによる人口減少が続いており、今後、地域の賑わいの低下や担い手不足が懸念されています。この人口減少社会で、私たちは将来の地域を支える若者の活躍が重要だと考えています。今回の取り組みは、高校・自治体が次世代の地域を担う高校生の挑戦を応援することで、高校生の成長や視野を広げることだけでなく地元を見つめ直す機会となり、これから先の未来においても、育ち学んだ地元への誇りや繋がりを持ち続けるきっかけになればと考えています。また、近隣の自治体が協調し、事業者や若者を応援できることも、ふるさと納税制度の新たな魅力といえます。それぞれの地域のPRや活力の創出へ向け、自治体同士がお互いに良い影響を与え合える関係を構築したいと考えています。このような取り組みが全国的に広がり、自治体の垣根を越えた新たな「魅力ある産品」が生まれることも楽しみです。」

□■ 吉野川高校の生徒が育てた農産物お礼の品の概要 ■□

  • (注) 共通返礼品とは、近隣の自治体が連携するなどして地域資源を共通のお礼の品に設定できる制度。2019年の制度改正で認められた。(平成31年4月1日付 総務省告示第179号第5条第8号)

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